「ポートフォリオを作った方がいいのは分かってるけど、時間もないし、何を作ればいいか分からない…」僕も帰社日が終わった後や休日を削って、手探りでポートフォリオを作っていました。今回はその経験から、働きながら最短で評価されるポートフォリオの作り方をお伝えします。
なぜSESからの転職にポートフォリオが必要なのか
SESでの実務経験は、案件によっては設計や新機能の企画に関われず、テストや軽微な改修が中心になることも珍しくありません。その状態で職務経歴書だけを提出しても、「この人が実際にどれくらいコードを書けるのか」が採用担当者に伝わりにくいのが正直なところです。
特に自社開発企業の選考では、職務経歴書の文面よりも「動くものを作れるか」「設計から実装まで自分の頭で考えられるか」を重視する会社が多い印象です。ポートフォリオは、その「見えない実力」を可視化するための一番手っ取り早い手段だと僕は思っています。逆に言えば、現場で裁量のある仕事を任されてこなかった人ほど、ポートフォリオが唯一の“実力証明書”になるとも言えます。
僕自身、面接で職務経歴書の話だけをしていた頃は、「テストと軽微な改修が中心でした」と説明するたびに、面接官の反応が微妙に薄くなるのを感じていました。ところが同じ面接でも、ポートフォリオの画面を見せながら「ここは自分で設計を考えて、あえてこういう作りにしました」と話すと、明らかに食いつきが変わったんです。実務経験の“薄さ”を、ポートフォリオが補ってくれる感覚でした。
ポートフォリオ作りで挫折しやすい3つの落とし穴
僕自身、最初のうちは何度も挫折しかけました。振り返ると、だいたい次のパターンに当てはまります。
- いきなり大きな機能を盛り込みすぎて、完成しないまま時間切れになる
- 帰社日や現場の疲れで、平日夜にまとまった時間を確保できない
- 「これで採用担当に評価されるのか」という不安から、手が止まってしまう
特に1つ目は要注意です。採用担当者は完璧な機能数よりも「最後までやり切れる人かどうか」を見ています。機能を盛り込みすぎるより、多少シンプルでも「小さく完成させる」ほうが結果的に評価されやすいというのが、僕の実感です。
働きながら無理なく完成させる4つのコツ
時間が限られている中で無理なく形にするには、次のような進め方がおすすめです。
- Progateなどのオンライン教材で、基礎文法の抜け漏れを先に埋めておく
- 機能を絞った小規模なテーマから着手する
- 1機能ずつ区切って、休日の数時間で「今日はここまで」と決めて進める
- GitHubにコードを公開し、簡単なREADME(何を作ったか・使用技術)を添える
「何を作ればいいか分からない」という人向けに、着手しやすいテーマの例を挙げておきます。どれも機能を絞りやすく、平日夜や休日の細切れ時間でも進めやすいものです。
| テーマ例 | アピールしやすいポイント |
|---|---|
| ToDo管理アプリ | CRUD処理の基本を一通り実装できる。認証機能を足せば発展させやすい |
| 簡易家計簿アプリ | 入力フォーム・集計・グラフ表示などUI面の工夫をアピールしやすい |
| 社内向け業務改善ツール | SESで見てきた「非効率な作業」を題材にできるので、実体験を語りやすい |
特に3つ目は、面接で「なぜこれを作ったのか」を語りやすいのでおすすめです。テストや手動データ移行のような業務でも、「ここが非効率だと感じたから、こう自動化してみた」というストーリーにできれば、単なる作品以上のアピール材料になります。
完成度を上げるための仕上げ方
面接で聞かれても困らないように準備しておく
ポートフォリオは「作って終わり」ではなく、面接で語れて初めて評価につながります。僕が実際に聞かれたのは、だいたい次のような質問でした。
- 「なぜこのテーマを選んだのですか?」
- 「開発の中で一番苦労した点は?どう解決しましたか?」
- 「もう一度作るなら、どこを改善しますか?」
特に3つ目は答えに詰まりやすい質問です。作った時点では気づかなかった改善点でも、READMEに「今後の課題」として書いておくと、面接でも自然に答えられるようになります。逆にここが答えられないと、「チュートリアルをそのままなぞっただけなのでは」と見られてしまうこともあるので、自分の言葉で説明できる状態にしておくことが大切です。
「完成させる」だけで終わらせないための工夫
動くものが一つできたら、それで終わりにせず、次の3点だけは意識して仕上げておくと評価が上がりやすくなります。
- 実際にアクセスして触れる状態にする(Vercelなど無料のホスティングサービスでデプロイしておく)
- READMEに「作った理由」「工夫した点」「今後改善したい点」を短くまとめる
- スクリーンショットやデモ動画のリンクを添えて、コードを読まなくても内容が伝わるようにする
正直なところ、コードの完成度そのものより「これ、ちゃんと動くんだ」「ちゃんと言語化できてるな」という第一印象の方が、忙しい採用担当者には刺さりやすいというのが僕の実感です。特にSESの現場では設計意図を言語化する機会が少ないので、README一つとっても差がつきやすいポイントだと思います。
複数のプロの目でチェックしてもらう
ポートフォリオが完成したら、次は複数のプロの目でチェックしてもらうことをおすすめします。自分では気づかない改善点や、企業側が実際に見ているポイントは、エージェントによって指摘の観点が違うこともあるためです。1社だけに相談するより、複数のエージェントに見てもらうほうが客観的な評価を得やすくなります。この考え方は転職エージェント複数登録のメリットでも詳しく解説しています。
「ここのコードは分かりやすいけど、READMEでもう少し設計意図を説明した方がいい」「この機能があると即戦力感が出る」など、実際の求人を扱っているエージェントならではの具体的なフィードバックがもらえることも多いです。無料で相談できるサービスがほとんどなので、完成後の“仕上げ”として活用しない手はありません。
自社開発・ハイクラス求人を本気で狙うなら
ある程度ポートフォリオが形になってきたら、自社開発企業やハイクラス求人に強いエージェントに相談してみるのも一つの手です。僕自身、ポートフォリオを作り込んだ後に登録したのがTechGoでした。厳選提案型なので、数は少なくても質の高い求人に出会いやすかった印象があります。詳しい評判はTechGoの評判まとめでも紹介しているので、気になる方はあわせてチェックしてみてください。
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まとめ:完璧より、まず一つ完成させる
ポートフォリオ作りは、時間がない中でどれだけ「小さく完成させられるか」が鍵になります。大きな機能を目指すよりも、まず一つ動くものを仕上げて、そこから育てていく方が結果的に完成度も高まります。
僕も最初から完璧なものを作ろうとして何度も手が止まりましたが、「小さくてもいいから公開する」と割り切ってからは、驚くほどスムーズに前に進めるようになりました。今悩んでいる方も、まずは一つ、動くものを世に出すところから始めてみてください。
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